トコジラミは、かつては洞窟に住みコウモリや戦士時代の人間の血を吸い人間と時を同じくして洞窟を出ました。彼らは極小さな裂け目や隙間コンセントの中にまで入り込みます。
そして人間の吐き出す二酸化炭素を感知し居場所を突き止めます。トコジラミは人間の血を求めているのです。射程圏内に入ると触覚にある熱センサーを使い瑞々しい血をたっぷり吸える場所を探しあてます。むき出しの手足はまるでレストランのビュッフェ。ここは血の吸い放題のドリンクバーです。何も手を打たなければ一つの寝室に数千匹のトコジラミが生息します。金庫を破る泥棒のようにトコジラミは血が大量にある場所を探し出します。
生存と繁殖のために、血は欠かせません。血を吸うため特別な能力がそなわってます。
トコジラミは人間を刺すと（コウギョウケツ成分と麻酔成分）を注入します。これらによって人間は目を覚ますことなく血をたっぷりと吸われてしまうのです。トコジラミが一度の食事で吸える血は、自分の体重の3倍。なんともすごい食欲です。恐ろしい事に、なんと一晩で500箇所も噛まれてしまった例があります。うっかりするといかに大きな人間でも貧血になってしまうかもしれません。